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読んで納得!「採用ツール」制作のヒント

新卒採用ツールのコンセプトメイキング

採用コンセプトのない会社は、自己分析をしない学生のようなもの。

採用プロモーションで成功する企業と、失敗する企業があるのはどうしてでしょうか?
採用プロモーションで、成功する企業とそうでない企業の差はどこで生まれるのでしょうか?
成功する企業は、採用プロモーションを足し算ではなく掛け算の発想で捉えて、戦略的に実施しています。

(誤)コンセプト+就職ナビ+ツール+説明会+面接=採用PR
(正)コンセプト×就職ナビ×ツール×説明会×面接=採用PR

つまり、3つのうちどれか1つでも失敗すると効果は出ません。例えば、仕事の魅力が分かりやすく、欲しい人材像も明確で、効率的な採用手法も確保し、就職ナビにかける予算も潤沢にあったとします。しかし、採用ツールが悪ければ、その採用PRはうまくいきません。すべての要素をもれなく検討し、ひとつひとつの力が掛け合わされることで、採用プロモーションは成功するのです。

新卒採用を成功に導く採用ツールは、戦略性と創造性を併せ持っています。
優れた採用ツールは、その企業の個性を表現し、そこで働くことの魅力を伝え、学生に選ばせる「力」を持っています。そのような力のある採用ツールを作るためには、用意周到な作業が必要になってきます。戦略性と創造性を兼ね備えた採用ツールは、貴社にとって大きな利益をもたらします。

(1) 真面目な採用ツール

企業の言いたいことは述べてあるので見てもらえば効果はあるが、多くは見過ごされてしまう。自社に絶対的な優位性や新規性がある場合はこれがベストの場合もある。

(2) 無意味な採用ツール

誰にも見られず、メッセージもあいまいなため、お金を無駄にするだけ。

(3) 効果的な採用ツール

ターゲット学生の目に確実に留まり、興味を起こさせ、企業への好ましい感情を形成する。

(4) 危険な採用ツール

ユニークで注目度は高いが、採用活動や企業のイメージアップと連動しない場合がある。

就職ナビコンテンツ

就職ナビは企業のエントリーシートです。

すべての学生がポータルサイトを頼りに就職活動をします。すべては、就職ナビに企業情報を掲載することから採用活動は始まります。学生はたくさんの情報の中から気にいった企業にブックマーク感覚でエントリーしていきます。実際はエントリー数の何倍もの出会いがあるのです。ただナビの原稿を読んで興味が湧かなかっただけです。

就職ナビにおける自社の掲載情報は、膨大な量のエントリーシートの中の1枚だと思ってください。特徴のないエントリーシートは読み飛ばされます。それでも丁寧に書かれたエントリーシートは思わず読んでしまいますよね。同じように学生も、たとえ何万社の中にあっても心に引っかかれば、忘れないようにエントリーします。裏を返せばその時にエントリーしなければ、もう2度と読み返されることはありません。エントリー数のさらに向こう側にあるたくさんの出会いを想像すれば、ナビの原稿の大切さが分かるはずです。

合説ツール

合説にツールなしで参加って、グループ面接で発言しないタイプですか。

以前は参加するだけでそれなりの効果があった合説も、今やただブースを用意するだけでは誰も話を聞きに来ません。合説のポイントは、とにかく学生を集めることです。そのためには会場で一番、少なくとも周辺で一番目立たなければなりません。人が来ないことにはアピールのしようがないからです。たくさんの企業が一堂に会する合説に、ポスターやチラシを用意しないで臨んでいる企業は、グループディスカッションで積極的に発言しない学生のようなものです。せっかくの機会をみすみす逃しています。ほとんど印象づけられずにタイムオーバー、話を聞いてもらえれば興味を持たせる自信があるのに…と思っても後の祭りです。

また、パンフレットを配って勧誘している企業がありますが、合説会場でパンフレットをじっくり読む人はいません。合説のメリットは直接会って話しができることです。一人でも多くの学生に会うために、その場で見て話を聞いてみたくなるツールが必要なのです。

新卒採用サイト

採用サイトのない会社は、自己紹介のできない学生と同じだ。

営業活動をする上で、ホームページを持っていない企業は論外です。実はそれと同じことが採用活動にも言えるのです。小学生のころからPCに慣れ親しんでいる世代の企業研究は、ネット上でほとんど完結します。情報量にも気後れしません。むしろ調べすぎるぐらい。ポータルサイトに情報を載せているので採用サイトは作らないという企業は、面接で自分をアピールできずに終わる学生と同じです。大事なことはほとんど伝わらないし、記憶にも残りません。

一方で、すでに採用サイトを持ってはいるが、エントリーが少ない、求める人材からのアクセスがない等の悩みを持っている企業があります。これは、採用サイトの中身に問題があります。多くの企業が自社の魅力をうまく伝えられていません。いわば、まだ面接に慣れていない学生みたいなものです。ターゲット学生の心にきっちり届く中身にする必要があります。

質の高い母集団を形成し、会社説明会への参加を促す効果的な「採用サイト」

面白いサイトは、注目度も高く印象にも残りやすいですが、学生の興味や動機形成とは連動しない場合があります。真面目なサイトは、見てもらえれば効果はあるのですが、知名度が高くない場合は見過ごされがちです。効果的な採用サイトには、志望意欲を高め、企業理解を深める「戦略」と、ターゲット学生の目にとまり、エントリーと説明会参加を促す「戦術」の両方が必要です。

●ちょこっとワークの宣伝

◆自社コピーライターによる取材・ライティング

売り市場の採用活動では、エントリーの質を上げなければなりません。エントリー時の母集団形成が、志望学生のレベルや内定辞退と密接な関係があるからです。説明会や選考で母集団のレベルを上げることはできません。自社に合わない学生へアプローチをしていては、採用活動が後手後手に回ってしまいます。採用サイトは就職ナビの単なる詳細版ではなく、学生の自社に対する理解度や志望度を測る「0次選考」の場として使えるのです。これによって採用活動の手間が省かれ、人事は丁寧に進めるべき大事なところに力が注げるようになります。そのためにワークでは、採用マーケティング会社としてコピーライターを自社で育成しています。

◆心理学や行動学の理論を盛り込んだサイト構築

まだ自社の本当の魅力に気づいていない学生には、何よりもまずサイトを閲覧してもらわなければなりません。ターゲット学生が興味を持つきっかけとしてのトップデザインが求められます。次に、エントリーをさせるために、学生の心理や行動に基づいたサイト設計をするが必要があります。さらに、エントリーした学生を説明会へと導くための仕掛けが重要です。ワークでは、心理学や行動学の理論を採用サイトの制作に盛り込んでいます。

説明会集客ツール

メールは市販の履歴書、DMはオリジナルの履歴書。

学生へのアプローチはコストのかからないメールが主流です。メールの見た目はどれも同じ形式で、読まないと違いは分かりません。他の企業よりも印象付けるには文章テクニックが必要です。それも読んでもらえればの話です。それにくらべてDMは何を送ろうと自由です。色・形・大きさ・量も目的に合わせて無限に選べます。工夫すれば、学生に興味を持たせることができます。学生から提出されるたくさんの履歴書の中にオリジナルの履歴書が含まれていたら、目立つ上に記憶にも残りやすいのと同じです。昔は学生の自宅に山のように送られていた資料も、今では激減しました。DMは高確率で読んでもらえ、なおかつ記憶に残りやすいツールなのです。

すでに、学生に資料を送っているという企業中にも、ただ会社のパンフレットを送っているところがたくさんあります。メールで済ます企業が多い中せっかく送るのですから、説明会へ参加せずにはいられなくなるツールを送りましょう。

入社案内

会社案内で代用なんて、質問内容を理解していないってことですよ。

入社案内を作らずに会社案内で済ませている企業があります。見た目は同じような感じですが、両者は似て非なるものです。会社案内は、自社が提供している商品を買う見込みのありそうなお客様に売り込むための営業ツールです。これになぞらえるなら、入社案内は「自社で働く」という「商品」を「学生」という「お客さま」に売り込むためのツールです。説明会で会社案内を配る行為は、ニーズのない「お客さま」に要らない「商品」を売り込むのと同じです。

学生は、エントリーの際に自分が感じたことを確認するために説明会にやって来ます。エントリーしただけの大半の学生にくらべると、格段に興味を持っていることは間違いありません。会社説明会以降は、企業も学生から個別面接されているのです。説明会で会社案内を配っている企業は、面接での質問にズレた答えを返していると思ってください。それがもとで辞退されても何ら不思議ではありません。

説明会ビデオ

具体的なエピソード、それが説明会ビデオ。

どんなに企業研究をしても、学生が実感として仕事の中身を把握することは難しいでしょう。そのために説明会に社員を動員して、学生の質疑応答に備えていると思いますが、あくまでも企業研究して得られた知識の範囲内でしか質問はできません。リアルにより具体的に仕事の中身を見せることで、学生自身が気づいていなかった、その会社の特徴を発見するのです。

時間と空間の制約を受けず、ビデオは、学生に仕事の現場を覗かせ、現場の事実・現実を説明会に持ってくることができきます。職場や仕事の中身を覗き見ることで得られる実感値の重要性。仕事を実感させることが動機形成の必要条件であり、その理解の深さや広さが応募動機をより強固なものにします。

映像設計のポイントは、仕事の現場というミクロを描くことです。仕事のリアルな部分を深く掘り下げて見せることで、学生に仕事の中身を具体的に実感させ、マクロな部分(業界、会社、事業)にイマジネーションが及ぶようになります。「マクロはミクロ(仕事の現場)に宿る」のです。

また、顧客接点をきちんと描くことで、どんな顧客に(顧客特性)、どんなサービスや商品で(提供価値)、どこと競争して(競合特性)、何を強みに(競争優位性)ビジネスを展開しているのかを具体的にイマジネーションさせます。顧客接点を覗かせることで、仕事の本質を実感させ、理解を深めることができます。

そして最後に、求められる仕事ぶりを描きます。顧客接点で課題をつかみ、社内の関係部署、同僚・上司とコミュニケーションし、試行錯誤をくり返しながら成功体験をつみ、モチベーション高く仕事に取り組んでいる姿を描くことで、求められる仕事ぶりを学生にイマジネーションさせます。求められる仕事ぶりを実感することで、「面白そうだ」「自分もやれそうだ」「この人たちと一緒に働いてみたい」といった動機形成につながります。

説明会で新たな発見や驚きをよりたくさん持ち帰ってもらうことが大切です。その発見や驚きを友人や親に話し、相手の意見を聞く、このくり返しが学生の動機形成につながります。

コンセプトブック

コンセプトブックは、自己PRです。

採用活動で最も重要なのはコンセプト設計ですが、苦労の末考え抜いて作られたコンセプトですから、せっかくなのでコンセプトそのものをダイレクトに採用に活かすことを考えましょう。それができるのが、「コンセプトブック」です。

常、学生の自己分析は、志望している企業に自己PRという形でアウトプットされます。コンセプトブックはこの自己分析のアウトプットとしての「自己PR」に相当します。その学生が「何を考え、どう行動してきたか」をアピールするのと同じように、企業も自社のビジョンや事業の意義、採用に対する考え方などを形にしてアピールすることで、よりはっきりと採用コンセプトをターゲット学生に伝えることができます。そしてそれは、学生に伝えたいことの中でも一番大事で、いつまでも覚えておいてもらいたい内容です。それをしっかり伝えるために、ずっと取って置きたくなるブックレットを作ってみませんか。